カウンセラー紹介

カウンセラー紹介

悩みや不安といった心に重くのしかかる負担はそれだけでも辛いものですが、そのことにより物の見え方(自身の置かれた状況や将来等)が、現実よりさらに悲観的に感じられることもあります。そして、時にその様な精神的ストレスが体の不調(倦怠感や食欲不振等)となって現れることもあります。

私自身、そういった経験をしたひとりですが、当時を振り返ってみると倦怠感や食欲不振の様な体の不調の原因が精神的ストレスによるものであると、なかなか気付くことが出来ず、対処が遅れ症状が悪化した苦い経験があります。現在、同じ様な状況に遭遇している人がどのようにして心に安心や充実感を持つことが出来るのか?

それにはただ自身の経験に照らし合わせてアドバイスをすれば良いかというと、そうではないと思います。

悩みや不安を持った人それぞれの持つ価値観や環境を基に、その人自身が納得できる方向性を共に探っていくには、専門的な対処法も必要になります。私は「心」の専門家としてカウンセリング等を行う際に必要な知識や技能を大学で心理学を専攻し、日本心理学会が認定する認定心理士という資格を取得しております。

また同時に医療系の国家資格である柔道整復師として肩や腰の痛みや筋力など運動機能の低下した方へ改善を促す「体」の専門家としても日々、研鑽しているものと自負しております。自身の体験と専門知識が、心と体の不調に苦しむ方の、お役に立てれば幸いと思います。

認定心理士 長島啓道

カウンセリングの特長

カウンセリングにおいて重要な事のひとつに「本音を話す」ということが重要だと考えます。

同僚や友人に相談する際、どうしても社会的に良いとされる考え方や周囲の人に悪い印象を与えないような心理的圧力が働くことで「本音」で相談することが出来ない事も往々にしてあります。

しかし、そういった心理的問題の解決を図る際に前提となる心の状態を「本音」に則って話しているか否かは非常に重要な鍵になります。そういった意味において、日常生活における人間関係から距離を置いておこなわれるカウンセリングは「本音」で話す為の「安全な場」であるともいえます。

またカウンセリングはカウンセラーの個人的な経験のみを参考にアドバイスをするものと違いクライアント自身の置かれた環境や価値観に沿った形で最良な解決法をカウンセラーと共に模索していく為、相談を受けたカウンセラーの価値観ではなく相談者であるクライアントの価値観に則った解決が可能となります。

では、悩みや不安などの心理的問題を抱えている人が安心感や心の平穏を取り戻していく為にはどのような方法があるのでしょうか?

この様な場合の対処は大きく分けて2通りの方法があります。

ひとつは現在直面している状況そのものへの対処に焦点をあてたアプローチ法であり、もうひとつは状況に対する心理的な受け止め方を合理的な方向へ変容を図る感情へ焦点をあてたアプローチ法です。

例えば、仕事上で達成不可能なノルマ(現在直面している状況)を会社から押し付けられ精神的に辛い状態(心理的な受け止め方)があると仮定します。この場合、達成不可能なノルマ自体の変化を図ることが難しい場合でも、心理的な受けとめ方の変容が可能な場合もあります。

周囲を見渡してみると、自分より営業成績が低いのにも関わらず、あまり悩んでいる様子もなく会社に長く在籍している同僚もいたりするのではないでしょうか?

ある意味でその様な人の心の持ち様を参考に自身に取り入れることで、現在直面している状況(達成不可能なノルマ)の変化が困難な場合でも、心の持ち様の変化を通して過剰に責任を感じて精神的に辛い状態を緩和する事が可能ではないかと考えます。この様な自身を苦しめている「~であるべきだ」という様な思考の枠組みの変容を図る心理学的な手法に認知行動療法というものがあります。

認知行動療法について

認知行動療法では「~であるべきだ」のような思考の枠組みが、現在対処している状況に対し妥当であるかを再考し、必要に応じて変容を促し精神的苦痛の軽減を図ります。

具体的には、ある程度の努力で達成可能なノルマであれば「努力すべきだ」という思考の枠組みが必要になるかもしれませんが、明らかに達成不可能なノルマを課せられたている状況においても「努力すべきだ」という思考の枠組みでは、ノルマを達成できない原因を自身の努力不足に帰属してしまいうことで不合理に自分自身を責め、心身の健康を損ねる可能性もあります。

現在直面している状況に対し本当にその思考の枠組みが適当かどうかをカウンセラーによる第三者の目線も交えながら再考し、その状況に合った思考の枠組みをクライアントが納得するかたちで再構築することにより、不合理な自責思考を無くし精神的なストレスを軽減することを目指します。

現在や未来への過剰な不安や心配、過去の出来事からの自責の念は、これからを生き為の糧や必要な教訓をもたらす適応的な側面もありますが、過剰になることで心身の健康を損ねる原因にもなり得ます。

認知行動療法は今まで行っていた思考の枠組みを、より合理的に変容することにより、心身の健康を取り戻す効果が期待できます。