仕事の悩みと精神的ストレス

仕事の悩みと精神的ストレス

仕事上での悩みを抱え強い精神的ストレスを感じている状況は、常に頭が過剰に働いている状態ともいえます。

仕事で100%の成功が約束されているものなどありませんし、自身がベストを尽くすだけでも精神的・肉体的に負担がかかるにも拘らず予測や関与することのできない事柄からマイナスの影響を受ける事に対する責任や心配は、責任感が強い程、様々な状況に予測・対処する程、精神的ストレスは多くなります。

また時に自身の能力や努力により得られた成果の高さや適正に対処した貴方の言動が、むしろ周囲には脅威に映る事や妬み・反感を買う事で、結果的に理不尽な処遇を受けることさえ無いとは言い切れません。一方、感情労働の様な職場の同僚や顧客との人間関係などで理不尽な対応を受けながらも怒りや不満を押し殺し表面的には明るく笑顔で振る舞う様な状況に晒されることでも精神的ストレスは増加します。

強い精神的ストレスに晒された状況において我慢や忍耐だけでは心身の健康を損なう危険性がある為、自身を取り巻く環境へのアプローチ、受けるストレスのコントロール、上手いストレス解消法を身に付ける必要があると思います。

「仕事が辛い」が周りの誰にも相談できない、理解されない

「仕事が辛い」が周りの誰にも相談できない、理解されない

仕事上の立場や人間関係において重い負担をひとりで抱え込まざるを得ない状況に立たされている人もいると思います。

同僚や友人には相談できない状況や同じ立場や状況に立たされていない人に相談して的外れなアドバイスが返ってくることや、同じような経験をした相談相手であっても価値観の違いにより腑に落ちないアドバイスが返ってくることもあると思います。

現在、悩んでいる問題に対し最善の解決策を模索する際、「置かれた環境」や「問題の受け止め方」は人それぞれですし、対処法も「自身の価値観」に沿う形で決めることで、はじめて納得のいくものになります。

また、うつ症状の様な「心」の問題は周囲の人から捉えづらい為、単にやる気がないように見なされてしまうこともあります。

カウンセリングではその方の置かれた状況や受け止め方を詳細に聞き取ることで把握し、その状況を専門的な知識を基に捉えた上でその方の価値観に沿った形で対処法を一緒に模索していく形をとります。

仕事の辛さや悩みとストレスからくる体調不良

仕事の辛さや悩みとストレスからくる体調不良

直接は目に見えない精神的ストレスですが、仕事の悩みなどで強い精神的ストレスに長期間、晒されている人の身体の中では、実際にホルモンや神経の乱れが起きていると言われています。

ホルモンの問題では副腎皮質ホルモンが増加し血圧や心拍数の上昇や血糖値の上昇をもたらし内臓に負担をかけます。神経的な問題では脳の記憶に関係のある海馬という部位の神経細胞が委縮することから頭の働きにも影響が出ることが分かってきています。

また体を興奮・覚醒させる働きを担う交感神経が活動した状態が続くことで身体が休まらず疲労が蓄積します。

胃腸などの消化器の活動を低下させ食欲不振などを招く他、皮膚表面の血流を低下させる為、肌荒れの原因にも繋がります。更に睡眠時における眠りの深さを低下させ睡眠が浅くなる傾向があります。

副腎皮質ホルモンの増加も交感神経の活動も適度で短期間であれば日々の活動を円滑に行う為に必要な生理的反応といえますが、強い精神的ストレスに長期間晒されることで、うつ病・胃潰瘍・高血圧・免疫力の低下・不眠・動悸などの身体への悪影響をもたらします。

仕事で受けるストレスからくる不眠や疲労感などの体調不良への向き合い方や対処方法

精神的ストレスから起こる疲労感や動悸、頭痛、不眠、胃腸不良、食欲不振などの体の不調について

責任やプレッシャー・対人関係のストレスがもたらす「心」や「体」の不調

責任やプレッシャー・対人関係のストレスがもたらす「心」や「体」の不調

職務上の責任や課せられたノルマは精神的なプレッシャーとして重く圧し掛かり、同僚や顧客との対人関係的なストレスは感情労働として精神的な体力を擦り減らしていきます。

皮肉なことに「責任感が強い人」「完璧主義な人」「周囲に配慮できる人」程、精神的負担が増し「心」や「体」の不調が起こりやすいとも言えます。そういった性格の人に「気にしない事」「程々で済ませる事」「うやむやな対応でごまかす」などの対応に抵抗感を感じる方もいるのではないかと思います。

「妥協せず高いレベルでの成功を目指す」事で「心身の健康を損なう」状況を望んでいるわけではないのですから、何か良い落としどころは無いのでしょうか?

この場合、これ以上悩んでも現実的にはあまり変化しそうにない境界線にラインを引くことではないでしょうか。

そもそも何故、「悩む」かというと「問題を解決する為」であることは言うまでもありません。

ともすれば変化を及ぼすことが出来なそうな問題を意識の外に置く事は、現実の目標の達成という意味において、大きな妥協をしたことにはならないと思いますし、結果を産みにくい心配や悩みが精神的なエネルギーを浪費しているという捉え方もできます。

それでも妥協できないというのであれば、目標までの道のりを幾つかのステップに分け、今いるステップに注力することが、冷静に考えれば最も効率の良い取り組み方と言えるのではないでしょうか。

仕事の責任やノルマに対するプレッシャー・精神的ストレスとの向き合い方

職場の人間関係についての悩みとストレス